2016年 09月 19日
ある朝。 おとんが会社に行く用意をバタバタとしてて、急に「わああっ!」と声を上げた。 くまの足を踏んだらしい。 20歳のおじいちゃんの足を踏むだなんて! と思ったけど、当の本人はその後何事もなく過ごしてる。 大丈夫そう? といったことを呟いたら、猫飼いの方が「うちもそういうことがあって大丈夫かなと思ってて、その猫が亡くなって火葬した時に踏んだ足が曲がってた」とおっしゃってて。 そういえば晩年のニヤは、前足がエラく反ってたように思ったけど、あれも知らずに踏んじゃってた? そしてニヤの火葬の時のことを思い出そうとして、火に入る前のニヤの姿はよく覚えてるのに、出てきた骨のニヤの記憶が全くないことに気がついた。 葬儀会社の人が「これはどこの骨」って説明してくれたような、人間と一緒やなあと思ったような、全部骨を拾っても骨壷の半分くらいにしかならなくて「小さい」と思ったような。 でも、映像としてのニヤの骨の記憶が本当にない。 と思った瞬間、堰を切ったようにどっと涙が出た。 久しぶりに何枚もの鼻セレブのお世話に。 この涙は何? 悲しいの? 覚えてなくて悔しいの? 言葉に当てはまらない感情が押し寄せる。 ニヤが亡くなって1年と5ヶ月。 ペットロスは人に聞いてたよりは軽かったのかな?と思いつつ、ここへきて消化しきれてない想いがまだまだあるのだと気づく。 あの時は時が止まったように感じてたけど、あれからまた水がちょろちょろ流れ出して日常生活に戻った。 でもどこか淀んだ水があって、そこは1年5ヶ月前のまま。 人間って、そうやって置いてきたものの蓋が開く時があるんやね。 普段は流れてて気づかないのに。 そうやって不完全なまま、今日も流れていくんだろうなあ。 カウンターも食器棚周りも何も変わってないのに、ニヤだけがいない日常。 あ、足を踏まれたくまは本当に大丈夫な様子です。 私の手を握ってくれました。 ニヤがいなくなって、気のせいか優しくなったよね、くま。
by niya222
| 2016-09-19 15:41
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